· 

【離島留学4期生卒業報告会】窪優月さん『居場所をくれた島』

久米島町では、毎年、久米島高校を卒業する離島留学生たちが3年間の想いのたけを綴る、離島留学卒業報告会を開催しています。

参考:離島留学卒業報告会開催しました!

 

お世話になった地域の方々や保護者、友達への感謝の想いを語る、とても素晴らしい場です。文章だけでその雰囲気をすべて届けることは不可能なのですが、彼らのスピーチ原稿を、このブログにて公開していきます~。

 

今回紹介するのは、三重県出身、窪優月さんのスピーチです!

久米島高校普通科卒業、三重県出身、窪優月さん
久米島高校普通科卒業、三重県出身、窪優月さん

皆さんこんにちは。今回はコロナウイルスの影響が拡大してる大変な状況にも関わらず、参加してくださってありがとうございます。

私は昨日、卒業を迎えて改めてこの島に来たことの良さを感じました。3日後に島を離れるのが今はとても寂しいです。

私が島に来た理由~家族の思い出と島らっきょう

私がこの島に来た理由は2つあります。

ひとつは、家族旅行の思い出の場所であるからです。

お父さんが夏休みに久米島に行こうと言い出したことから久米島に初めて訪れたのが小学2年生です。

その時に海坊主で食べた島らっきょうが美味しすぎて久米島旅行の1番の思い出になりました。

*海坊主・・・久米島島内の飲食店

今でも島らっきょうは大好物です。またらっきょうを食べたいなーという願望から、ふざけてるようですがこれがわたしが久米島に来た理由の一つです。

 

2つ目は自分のことを誰も知らない地に行って、自分を変えたかったからです。

私は中学生の頃、人前で話すことや人と話すことが苦手で相手についつい合わせてしまう弱くて内気な人でした。

自分を出せず辛い思いをしたり、友達とうまくいかずに何回も学校を休んでいました。

そんな弱い自分を変えたくて、いっその事誰も私を知らない地なら自分はかわれるんじゃないかと思ったので、久米島に来ようと決めました。

地元で感じなかった温かさ

私が久米島で得た経験や成長は誰も味わうことの出来ない私だけの大切なものだと思っています。

地元とは違い、地域の人との繋がりがたくさんあってどこにいても知ってる人がいたり、初めて会う人でも親しく話しかけてくれたりなど人と人との深い境界線を感じさせない温かな島だなといつも感じていました。

また自分でも久米島内で関わりの場を広げていき、若チャラやボランティア、アルバイトなど様々な場面で素敵出会いがあって、いつの間にか人と関わること、新しい人に出会うことが楽しいと思うようになりました。

こうして、私の居場所が作ることが出来て島の方には本当に感謝しかないです。

挑戦したこと

久米島高校では新しいことにたくさんチャレンジしてきました。

中学の時から目指していた生徒会に入り副会長に就任し、学校のリーダーのひとりになれたことがとても大きな成長になりました。

役員と意見が合わなかったり自分の意見を上手に伝えられずトラブルになった時もありましたが、失敗した経験を経てどうやったら相手に意見が伝わるのかなどコミュニケーション力の大切さを実感しました。

2年生の夏には念願のハワイ留学にも参加し、語学力の向上、異文化理解について勉強することが出来ました。

学校内でも様々な活動やチャンスの場があり、それを活用できたことで、達成感を味わうことが出来ました。支えてくれた先生方には感謝しかないです。

お世話になった里親(身元引受人)さんへ

そして私が1番久米島で感謝したい人は里親さんです。

初めて会ったのは空港で突然話しかけられた時でした。今でもはっきり覚えています。

最初の頃緊張していた私にいつも気さくに話しかけてくれて本当に嬉しかったです。

また、次女のゆうな先輩とも共通点が多くて親近感が湧いて関わりやすいなとも感じていました。

私が学校行事や地域イベント、若チャラの舞台などに出る時はいつも見に来てくれて、1番そばで私の活躍を見ていてくれました。

誕生日の時には毎年おうちで美味しいご飯と大きなケーキを用意してくれて本当に幸せでした。

今でもあの時の時間が恋しいです。

 

ミュージカルを見に行くために那覇へ連れて行ってくれたり、私が行きたいって言ってたお店にはいつも連れていってくれて、ワガママなのにいつも傍で幸せを与えてくれた新里家には毎日感謝してもしきれないくらいです。

進路で悩んだ時も、合格した時もそばにいてくれて1番に喜んでくれて本当の両親みたいでとても嬉しかったです。

 

いつも支えてくれてありがとう。久米島に来て新里家に出会えたことは一生の宝物です。

これからもまたお世話になると思いますがよろしくお願いします。

家族へ

そして三重から支えてくれた家族へ。

 

お父さん。

私が幼い頃、お父さんの帰りを遅くまで待っていたときを今でも覚えています。 いつも味方でいてくれて、私のワガママに付き合ってくれてありがとう。

 

お母さん。

家族の中で1番喧嘩したね。お互い理不尽な時もあって喧嘩が止まらなくて次の日まで続いてた時もあってこんな家出てやるっとか思ってたけどやっぱお母さんの作るご飯は大好きです。大学生になったらショッピングとかカフェに行って二人の時間を楽しもうね。

 

お兄ちゃんへ。

年に数回しか話さないし、本当に同じ兄弟なのかと、いつも疑いたくなります。けど勉強が分からなかったり進路で悩んでたらLINEで相談に乗ってくれて本当に感謝しかないです。賢くてスポーツもできてちょっと変なところもあるけど心から尊敬しています。

 

亮太へ。

本当に昔から仲良いし、2人で写ってる写真ばかりあったけど、最近は相手にしてくれない時もあるから少し寂しいです。けど、買い物とか遊ぶ時とか犬の散歩の時もいつもついてきてくれるしまだ仲良くいられるのが嬉しいです。昔はよく泣いてたのに、今では野球部のキャプテン、生徒会長、勉強の両立を出来ていて本当に自慢の弟です。ダメなお姉ちゃんでごめんね。けどこれからもよろしく。

寮のみんなへ

寮生のみんなへ。

今までありかとう。私が怒りやすい性格だからいつもみんなに迷惑ばかりかけていたと思います。本当に本当にごめんなさい。みんなとこの年に出会えたこと本当に心から嬉しく思ってます。一二年制のみんなはこれから新体制の寮へと移る時期です。みんなの後輩たちが安心して暮らせるようにみんなで協力して楽しい寮を築いていってください。

 

ハウスマスターへ。

今までありがとうございました。沢山ぶつかったけど、その倍に楽しいこともあってマスターとしても1人の人としても関わることが出来て嬉しかったです。進路も沢山手伝ってくれてありがとう。すごく大変な仕事だと思うのに、いつも向き合ってくれて本当に感謝しかないです。

 

最後になりましたが、支えてくれた島内外すべての人への感謝を忘れず、4月から立派な大学生として新たな1歩を踏み出していきたいと思います。

最高の3年間でした。本当にありがとうございました。