離島留学3期卒業生、2016年に久米島高校普通科に入学し、現在は和歌山大学観光学部に所属。
人と違うことをしたかったんです。また、もともと沖縄本島に親せきが多くいて、2年に1回くらいは沖縄に来ていました。
母親も沖縄で生活をしていた経験があり、私も沖縄で生活をしてみたいな、という想いを持っていました。父親は「いけいけ!」って応援してくれました、笑
新入生が入るたびに、毎年毎年雰囲気が変わっていくのが大変だったけど、今考えるとどの年度も楽しかったなと思う。
また、寮生活を通して、周りをみて行動をできるようになったと思います。
家族といるときは、自分が良ければよいと思ってたけど、寮では周りの子たちと生活をしないといけないから、周りを見る力がついて、意見を聞きあうようになった。
実家に戻ってきた今、弟に対してイライラしなくなったし、絶対やろうとしなかったお皿洗いとか、洗濯物をするようになりました、笑
また自分の悪いところを指摘してくれる先輩、後輩に出会えたこともありがたいな~と。つらかったけど、、、
自分を成長させてくれる仲間に出会えたことが、ありがたいな~って。今の自分を、作ってくれたから。
2年生のときにリーダーを担当した*産業まつりへの出店企画ですね。
上手くいかなかったことが多すぎて、その悔しさをばねにできたと思います。
例えば、久米島の漁協組合に協力をしてもらっていたのですが、打ち合わせの時に資料をもっていかなかったり、、、
海士町の*隠岐島前高校の寮生とも協力して企画を進めていたのですが、話し合いも海士町の生徒にリードしてもらうばっかりで受け身になってたり、、、
以前にも地域のイベントに出店したことはあったのですが、その引継ぎもしっかり受けなかったので何をしていいかわからずグダグダになったり、、、
終わった後にハウスマスターに「ちゃんと働いてた?」って言われたのがすごい悔しかったですね。
※産業まつり・・・久米島町で年に1回開催されるイベント。地域の特産品や名物を紹介。毎年多くの島民が訪れている。
※隠岐島前高校・・・島根県の離島、海士町にある高校。久米島の寮の発足当初から、海士町で高校に通っている寮生と交流を行っている。
自分の中で一番成長したと思えるものは、人との付き合い方だと思います。
変な言い方なんですが、自分は中学生のころから同級生が苦手で、、、自分を繕ったり、表面的な関係を続けていくことが本当に嫌だったんですよね。
島に来てからも人間関係がうまくいかないことでたくさん悩みました。
悩んで、悩んで、悩みすぎて、友達やハウスマスターに話を聞いてもらったり、泣いたり、過呼吸になったりする中で、ふと、「この悩みって本当に必要なのかな」って思ったんです。
それから、「どうしてもあわない人もいる。全員に好かれることはないから、自分を思ってくれる子を大事にしよう」と思えるようになりました。
そんな風に割り切れるようになったから、みんなに好かれようとするのではなく、自分で友達を選べるようになりましたね。
偉そうなことは言えないですよ、笑
自分がどうなりたいかとか、夢を持っていなくてもいいと思っていて、具体的に島で何をするかとかも、島に来てから考えればいいし、、、でも、失敗を恐れずにチャレンジをするっていうことが、大切かなって、何事にも挑戦してみてほしいですね。
自分を変えたい人。自分がそうだったから。
今までの生活を離れて、新しい場所で新しい友達と、一から人間関係づくりをするのは大変だけど、島ではいろんな価値観に触れることができるから、考え方が広がると思う。
また、いろんな技能や特技を持っている大人たちがいるから、いろんなことに挑戦する機会があります。東京では絶対にできない、ここでしかできないことがあるから、この島での経験が自分自身の人生の糧になると思います。