久米島高校の概要


久米島は沖縄本島の西約100キロに位置する離島。「球美の島」と呼ばれ、琉球列島の中でも最も美しい島のひとつと称されてきました。

東洋一の美しさと呼び声の高いハテの浜や日本渚100選にも選ばれたことのあるイーフビーチ、ラムサール湿地条約に登録された森林など、豊かな自然を有する美しい島です。

 

久米島高校はそんな自然豊かな久米島にある唯一の高校。今年度で創立76周年を迎える伝統と歴史のある学校で、一学年園芸科1クラス、普通科2クラスの2学科で構成をされています。

 

アドミッション・ポリシー(入学者の受入に関する方針)

1. 基礎・基本を重視した学習に前向きに取り組み、「向上無限」の精神で何事にも主体的に取り 組む生徒。

2.地域の現状や課題に対し、他者と連携・協働しその解決に当たり、地域の活性化や起業に取り 組もうとする生徒。

3.本校での学びを通して、規範意識を高めると共に「思考力・判断力・表現力」を育もうとする生 徒。

在籍数(2022年5月時点)

学年 園芸科 普通科 学年の人数
1年  19人 37人 56人 
2年 23人  50人 73 人
3年 22人 49人 71人
合計 64人 136人 200人

※上記の人数に大平特別支援学校久米島分校の生徒2名を加えた人数が総生徒数になります。

なりたい自分になる!園芸科


農業は久米島の基幹産業。その未来を担う人材を育成をすること、農業を通じた人格的成長をすることを目標にしています。

 

園芸科の授業は実習中心。栽培や加工に関する知識と技術の習得以外にも、農業機械、生物活用、植物バイオテクノロジーについても楽しく学ぶことが出来ます。

実習中心の授業!作物の育て方を学びます。
実習中心の授業!作物の育て方を学びます。
先端農家研修、深層水を用いた栽培施設の見学
先端農家研修、深層水を用いた栽培施設の見学
農業機械実習。様々な資格を取得できます!
農業機械実習。様々な資格を取得できます!

空港前にフラワーアートを作っています。

バイオテクノロジーの授業
バイオテクノロジーの授業
育てた作物は販売まで行います。
育てた作物は販売まで行います。

2年次からのコース分け『食糧栽培』と『栽培加工』

平成30年度より、園芸科ではより高度な専門知識と技術を身に着けるために、コース制度を取っています。2年次から『食糧栽培コース』と『栽培加工コース』の二つに分かれて実習を行います。

食糧栽培コース

食糧栽培コースでは、一般的な野菜や果樹、高品質作物の栽培を学び、販売まで行います。

栽培加工コース

6次産業を支える生徒をそだてるべく、栽培・飼育から加工・販売まで一体的に行います。


高い進路決定率

過去7年間の園芸科卒業生の進路決定率の平均は88%!

例年、県内有数の高い進学決定率を誇ります。

【過去7年間の園芸科の進路先内訳】

 

  2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
 大学 1人 2人 1人 1人 1人  1人 2人
専門学校 7人 10人 13人 10人 3人 9人 5人
就職 14人 11人 9人 6人 13人 8人  9人
決定率 85% 87% 100% 74% 74% 100%  100%

資格取得サポート

久米島高校園芸科では就職に備えて様々な資格獲得のサポートをしています。資格試験に合格した場合は、受験料全額を助成!

在学中にぜひいろいろな資格取得を目指してチャレンジをしてください。

【資格取得実績】

  • 危険物取扱者(国家試験)
  • 日本農業技術検定
  • 小型移動式クレーン
  • 玉掛け技能者
  • 車両建設機械技能講習
  • アーク溶接 など

ゆっくりしっかり道探し 普通科


普通科には、大学、就職、専門学校、多様な進路先を希望する生徒が在籍しています。彼らのニーズに応えるために習熟度別授業『BIAプラン』を実施。生徒の進路選択を支援する様々な取り組みを行っています。

習熟度別授業BI・Aプラン

様々な学力層の生徒に対応するために、久米島高校では習熟度別授業を国語・数学・英語で行っています。

A(Advanced)クラス

国公立大学、難関私立大学などを目指す生徒向けのクラス。1学年10名前後がAクラスに所属しており、少人数の細やかな指導を行っております。毎日7時30分からの早朝講座や各種講座、模擬試験など、勉強に集中できる環境で志望大学への進学を目指します。

BI(Basic Intermediate)クラス

大学や専門学校への進学や就職の両方を視野に入れた生徒向けのクラス。一人ひとりの進度に合わせた指導で基礎学力の向上を目指します。

幅広い進路選択を全職員でサポート

進路指導部、就職支援員とHR担任が連携し、進路選びから決定までを徹底的にサポートしています。進路講話や課外講座などを定期的に実施しています。

久米島高校の魅力


地域を学ぶ、地域と学ぶ、地域で学ぶ

久米島高校は、地域に根差した学校運営を目指し、様々な取り組みを行っています。

地域行事への参加

ハーリーは、毎年旧暦の5月4日に海神祭として行われています。

爬竜船を漕いで、豊漁祈願と航海安全を願う地域にとっては大切な伝統行事です。

久米島では3箇所の集落で開催されますが、全校生徒がそれぞれの集落に分かれて参加し、地域の方と交流し、例年盛り上げています。

このような伝統行事は他にもあり、参加できることもあります。

毎年10月下旬ごろに開催される久米島マラソン。これを校内マラソンの位置づけで、生徒全員が参加します。

5km、10km、ハーフのいずれかを選択できるのですが、例年、多くの生徒がハーフマラソンにチャレンジしています。

意外と普段歩くことが少ない島内ですが、この機会に地域の意外な面を知ったり、触れたりするので、きっと楽しめます。

園芸祭

毎年11月中旬ごろ開催されます。

園芸科の授業の一環です。生徒が育てた花や熱帯植物、野菜の苗や加工品などを地域の方に販売します。

例年、大盛況なので、生徒も張り切って取り組んでいます。

地域産業の担い手としても期待が大きい園芸科の生徒は、島内のイベントに参加したり、島内各所で花を装飾したりと、地域に出ることもしばしばあります。

まちづくりプロジェクト

普通科では、地域の課題を知り、そして学び、その解決策を考える探究型授業

『まちづくりプロジェクト』を実施しています。

地域の方を講師に招き、接点を作り、調査や中間発表などにも協力いただきながら、自分たちが暮らす町のことを学ぶ貴重な機会となります。

「伝統」「産業」「教育」などさまざまなテーマから探究していくものを決め、グループごとに解決策を生み出し、その案を発表します。高校生ならではのユニークな発想と表現で、例年盛り上がっています。最優秀/優秀チームは表彰もされます。

久米島から世界へ!海外留学を経験

さまざまな留学プログラムに参加

沖縄県や外務省、民間企業の支援による様々な留学プログラムに久米島高校の生徒は、積極的に応募しています。

いずれも選考倍率は高いものですが、毎年生徒が海外研修に参加しています。

【令和4年度の海外研修派遣実績】

卒業後の進路


久米島高校は進路多様校。大学進学、専門学校、就職、様々な進路を選ぶ生徒が在籍しています。

【令和3年度の進学先割合】

※進路先未定者の中には、進学を希望している浪人生も含まれます。

過去5年間の主な進路

【国公立大学】

  • 琉球大学
  • 名桜大学
  • 東京都立大学
  • 都留文科大学
  • 沖縄県立看護大学 など

【私立大学】

  • 沖縄国際大学
  • 沖縄大学
  • 関西大学
  • 桃山学院大学
  • 愛知工業大学
  • 日本女子体育大学
  • 徳島文理大学
  • 帝京大学
  • 沖縄女子短期大学 など

【専門学校】

  • 琉球調理師専修学校
  • 沖縄こども専門学校
  • 沖縄リゾート&スポーツ専門学校
  • 埼玉看護専門学校
  • 日本外国語専門学校
  • なら食と農の魅力創造国際大学校
  • 修成建設専門学校
  • グラムール美容専門学校
  • 東京デザインテクノロジーセンター専門学校 など

【就職】

  • 東日本旅客鉄道株式会社
  • コウノイケ・エアポートサービス株式会社
  • JALスカイエアポート沖縄株式会社
  • 株式会社サンエー
  • 久米島製糖
  • 南九州沖縄クボタ
  • 久米島総合開発
  • 株式会社佐久本工機
  • 沖縄ダイケン株式会社
  • MRO Japan株式会社 など