久米島町では、毎年、久米島高校を卒業する離島留学生たちが3年間の想いのたけを綴る、離島留学卒業報告会を開催しています。
お世話になった地域の方々や保護者、友達への感謝の想いを語る、とても素晴らしい場です。文章だけでその雰囲気をすべて届けることは不可能なのですが、彼らのスピーチ原稿を、このブログにて公開していきます～。
今回紹介するのは、東京出身、3年間野球部で頑張った丸山和馬くんのスピーチです！
離島留学を選んだ理由
皆さんこんにちは無事普通科を卒業した丸山和馬です。
まず、なぜ私が久米島高校を選んだのか、そこから簡単に話して行きたいと思います。
きっかけは、中学校でもらった離島留学のチラシです。
当時の私には、地元以外の進路は頭の片隅にもありませんでした。
そんな時に離島留学制度の存在を知り、一気に視野が広がり、それと同時に離島留学をしたいという気持ちになりました。
せっかく行くなら好きな場所に行きたい、そう思った私は小さい頃に旅行で来た久米島を思い出し、真っ先に調べることにしました。検索してヒットした時にはこの高校に入学するという決意がほぼ固まっていました。
また、母も離島留学にはとても賛成してくれていて入学までのサポートなどがあったおかげで久米島高校に入学することができました。
島生活で成長したこと
私が久米島高校に入学し、またじんぶん館に入寮して大きく成長したことが２つあります。
１つ目は身体的な部分です。入学当初はひさし(同級生の離島留学生)と瓜二つでよく間違われていました。
そんな私ですが、3年間で12キロほど体重が落ち、身長も伸び、今となっては２年前の面影もなく証明用などで離島カードを見せる際によく２度見されます。
*離島カード・・・久米島で使用できる顔写真付きのカード
２つ目は自分の意見をしっかり持ち、それを発することができるようになったことです。
中学生の頃はあまり自分の意見を持たずに周りに流されてばかりの生活をしていました。
しかし、じんぶん館に入寮し寮長を任されたり、生活していく上で沢山の困難に直面したりしていくうちに自分の意見を口に出し、解決へと向かっていく力がつきました。
これから先の目標
こうしてたくさん成長できたのも久米島に来て、皆さんが支えてくださったからだと思います。
そんな私には夢があります。それは、一流の歯科技工士になって久米島の方々に恩返しをするということです。
*歯科技工士…入れ歯などを作る仕事をする人
なので将来、入れ歯やマウスピースなどが欲しい！そう思ったらぜひ私にご相談ください。全力で作ります。
最後になりますが、18年間も大切に育ててくれたお母さん、お父さん、私の里親になってくださった盛本さん、毎日一緒に楽しく過ごした寮生のみんな、ハウスマスター、そして優しく接してくださった久米島の皆さま今までほんとうにありがとうございました。