久米島高校の総合学習「まちづくりプロジェクト」では、高校生自身が地域の課題解決にチャレンジをします。
1年生の1学期は、まず久米島について「学ぶ」時間。
毎回3名の講師を招待し、生徒はそれぞれ話を聞きたい講師を選択します。
第2回の7月10日(水)。
この日は、
久米島町ドリーブチャレンジの嘉手刈亜由子(かでかるあゆこ)さん
久米島町集落支援員の池原久美子(いけはらくみこ)さん
久米島博物館学芸員の宮良みゆき(みやら)さん
を招待し、お話を伺いました。
今日は、嘉手刈亜由子さんの講演内容について紹介をしていきます。
講師プロフィール
嘉手苅亜由子さん。
ご主人が久米島出身で4年前に家族で久米島移住。
久米島の10年間の目標や施策を定めた第2次総合計画を実現させるべく、『久米島ドリー部チャレンジ』という活動に参加している。
現在は久米島紬観光レディも務め、久米島のPRにも力を入れている。
久米島ドリー部チャレンジとは?
2016年、久米島をもっと良い土地にしていくために、島の今後10年の施策や目標を定めた、第2次総合計画が作られました。
第2次、ということは第1次もあったんです。
ただ、ほとんど『作っただけ』に終わってしまいました。
町を作っていく人を、役場、つまり行政に任せっきりにしてしまったからです。
これからの時代、地域を良くしていくには、そこに住んでいる人が自ら動いていかなければなりません。
久米島ドリー部チャレンジはそういった反省を経て誕生しました。
これは言ってみれば大人の部活。
部活のように盛り上がりながら、みんなができることで久米島に貢献していこう、そんな想いで活動をしています。
例えば、ブロガーズというチームは、個々人がブログで久米島の情報発信に励んでいます。
自分たちがドリー部チャレンジのチームを作るとしたら?
嘉手苅あゆこさんが一通り、活動や取り組みの紹介をした後は、チームに分かれてグループワーク。
『もし、自分たちがドリー部チャレンジのチームを作るとしたらどんなチームを作るか?』というテーマで取り組んでもらいました。
チームを作るときに大切なことは、
①自分たちが楽しめるか?
②誰かのためになるか?
何かを始めるとき、楽しくなければなかなか続きません。ドリー部チャレンジでは『楽しさ』、そして楽しみながらも誰かのためになることを目指して頑張っています。
みんなで楽しく意見を出し合っていました。
『とにかく久米島は熱いので街路樹を植えよう』というチームがあったり、『久米島高校の野球部の人数が少ないから何とか増やしたい』という切実な目標を目指したチームもありました。
最後はみんなの前で発表も行い、投票もしました!
優勝チームは、
『はての浜への船賃を無料にして、ごみを拾ってもらうとか、海岸に落ちているごみを楽しみながら、拾えるイベントを企画する』ことを考えたチーム。
限られた時間ではありましたが、みんな、地域を良くするために何ができるか?を一生懸命考えてくれていたと思います。
まちづくりはみんなで協力しながら行うことが大切
「まちづくりは、ひとりではなくチームで。チームも単独ではなく連携して行っていくことが大切。今回の授業をきっかけに、ひとりひとりが久米島のために何ができるかを考えてくれると嬉しいです。」
講師の嘉手刈あゆこさんから最後、このような言葉をもらいました。
1年生は、『自分たちが楽しみながら、地域にどんな風に貢献ができるか』ということを2学期以降に考えていくことになります。
今日話を聞いたこと、考えたことを忘れずに、2学期以降の授業に生かしていってほしいです。